【正しい爪のケア方法】乾燥対策や甘皮ケア、フォルム別の整え方まで

爪のケア方法に悩んだ経験はありませんか? 正しく丁寧にケアされた爪は美しい印象を与えるだけでなく、健やかな爪を育てること=「育爪」にも繋がります。今回は、今すぐ実践したいネイルケアのやり方をご紹介。これから本格的に始まる乾燥シーズンに備え、セルフケアを万全に行いましょう。

ネイルケアの基本は「保湿」から!

乾燥が進むと…

ささくれや二枚爪、ネイルプレートの表面に縦筋が現れるなど、乾燥はあらゆる爪トラブルを引き起こす原因に。手全体がガサガサとした印象となり、清潔感が失われるなど見た目の美しさにも影響します。

ネイルオイルやクリームでうるおい&油分ケアを

ささくれはニッパーなどで取り除く、二枚爪は爪切りを使わずに爪やすりで形を整えてから、うるおいと油分を与えるアイテムでたっぷりと保湿を。爪の縦筋は爪やすりなどで表面をかるく削ってから、オイルやクリームを擦りこむように塗りましょう。

美爪への一歩! 正しい甘皮ケアの方法

「キューティクル」とも呼ばれる甘皮は、爪の根元にある皮膚のこと。この部分をケアすることで、ネイルをまとった指先をより美しく魅せる効果があります。セルフでも行える甘皮処理の方法を、エッシーモのディレクターである高野尚子氏に伺いました。

そもそも、甘皮処理って何?

高野氏:甘皮処理とは、正しくは甘皮の下の部分から爪の表面に伸びている「ルースキューティクル」という薄皮を処理していくこと。

ルースキューティクルが爪に張り付いていると、段差ができてネイルが塗りにくくなるほか、剥がれやすくなる原因に。乾燥すると白さが目立つので、見た目の美しさにも影響します。

甘皮処理はネイルのもちを向上させ、余分な角質をオフすることで「育爪」の効果もあるネイルケアには欠かせない工程。とは言え、自己流のケアでは爪や甘皮周りを傷つけてしまうことも。正しい方法で、優しくケアをすることが大切です。

甘皮処理が必要な頻度は?

高野氏:個人差がありますが、月に1~2回の頻度がおすすめ。やりすぎてしまうとダメージに繋がる可能性があるので、ご自身のルースキューティクルの伸びや乾燥具合を見てケアをしましょう。

【用意するのは】

・ウッドスティック

・キューティクルニッパー

・キューティクルリムーバー

・ガーゼ

・指先が浸かる大きさのボウル

・タオル

【How to Care】

1. お風呂より少し熱めのお湯を入れたボウルに片手の指先をつけ、2分ほど温める。

※お風呂に入りながら行ってもOK。

2. お湯から出しタオルで軽く拭き取ったら、甘皮周りにキューティクルリムーバーを塗布してさらに柔らかくする。ウッドスティックで甘皮の手前をクルクルと円を描くようにして、優しく薄皮を取り除く。強く押し当て過ぎず、力を入れないように注意しましょう。

3. 角質の汚れが出てきたら、ガーゼで優しく取り除く。

(ささくれなどが気になる部分のみ、キューティクルニッパーで優しく取り除く。)

爪の印象を左右するフォルムと整え方

「上品」・「カジュアル」・「個性的」など、実は与える印象に大きく影響している爪先の形。ここでは基本的な5つのフォルムと、その整え方について解説します。

①スクエア型

四角形のように、爪の先端から両サイドのラインが直線になった形。存在感があり、幅があることで指先を大きく見せる効果があります。

【整え方】

1.自爪の長さと形を整えるのに最適な180G(グリット※目の粗さ)のエメリーボード(爪やすり)を爪に対して90度の角度であて、横一方方向に整える。(先端とサイドラインが共にストレートで、角がある形になるように。)

2.180度のスポンジバッファーで削る際に出たバリ(残りカス)を取り、断面がより滑らかになるように整える。

※力の入れすぎや往復かけは、爪にダメージを与えてしまうので注意してください。

②スクエア・オフ型

スクエア型よりも、先端がやや丸みを帯びているのが特徴。上品さを醸し、ダメージにも強い形です。

【整え方】

1.180G(グリット※目の粗さ)のエメリーボードを爪に対して90度の角度であて、サイド部分を横一方方向に整える。

2.爪の角にエメリーボードを斜め45度に当て、角に丸みをつけるように滑らかに整える。(先端とサイドラインが共にストレートで、角をとった形になるように。)

③ラウンド型

先端に丸くカーブをもたせた形。短い爪とも相性が良く、カジュアルで可愛らしい印象を与えます。

【整え方】

1.180G(グリット※目の粗さ)のエメリーボードを爪に対して45度の角度であて、両サイドをストレートに整える。

2.先端の中心に向けて円周の一部のような丸みを左右対称に作り、1のラインとなだらかに繋げる。

3.180度のスポンジバッファーで削る際に出たバリを取り、断面がより滑らかになるように整える。

④ポイント型

先端がシャープに尖った形で、エレガントな印象を与えます。他のフォルムに比べ、ダメージを受けやすいのが特徴です。

【整え方】

1.180G(グリット※目の粗さ)のエメリーボードを爪に対して45度の角度であて、サイドラインから先端中心に向かってシャープに整える。(サイドラインがシェイプされ、先端が細い形に。)

2.左右対称のカーブになるよう、形を整える。

⑤オーバル型

爪先と甘皮部分が同じアーチ型となっている、卵のような形。繊細で女性らしい印象を与え、指先が長く見える効果もあります。

【整え方】

1.180G(グリット※目の粗さ)のエメリーボードを爪に対して45度の角度であて、サイドラインから先端中心に向かって卵型に整える。(サイドラインがストレートで、先端にカーブをつけた形に。)

2.左右対称のカーブになるよう、形を整える。

今回は、健やかな爪を育むために覚えておきたい爪のケア方法をご紹介しました。ケアが行き届いた爪先は、ネイルがより美しく映えること必至。正しいネイルケアで、爪先美人を目指しましょう。